2022年04号
人の腸には約1億個の神経細胞が存在します。腸はこの神経細胞を利用して、独自のネットワークを形成し、他の器官と連携して様々な役割を担っています。そしてこれらの働きに関わってくるのが、腸内にいる細菌です。腸内フローラとも呼ばれる腸内細菌叢は、およそ1000種類、100兆個もの腸内細菌で構成されているといわれています。腸内フローラに含まれる細菌を大きくわけると、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類です。善玉菌は大腸が元気になる有機酸を作り出し、排便や水分吸収を促進します。悪玉菌は老廃物を作り、有害物質を発生させるため、肌荒れや肥満、さらには癌など大病を引き起こす可能性もあります。体の健康には、腸内でビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を優勢にし、占める割合を増やすことが重要です。重要な働きをする腸内細菌たちですが、加齢とともに腸内の機能が低下すると、悪玉菌の割合が増えてきます。年を重ねると腸活がより重要になってくるのです。腸活とは腸内フローラと呼ばれる腸内環境をバランスよく調えることをいいます。私たちの体は食べるもので作られ、腸はその食べ物から栄養素を吸収する器官です。そのため、食生活が腸活の重要な要素です。たんぱく質や脂質の多い食生活などは腸内の悪玉菌を増やす一因になりえます。腸内のバランスを整える方法は、大きく分けて2つあります。1つは、腸内環境を整える生きた善玉菌をとること。もう1つは、その善玉菌の栄養素となり、増殖を助けるものをとることです。まず1つめの、腸内環境を整える生きた善玉菌をとるとは、ヨーグルトの一部・乳酸菌飲料・納豆・漬物などの発酵食品などに含まれる生きたビフィズス菌や乳酸菌を代表とした善玉菌をとることです。ただし、これらの菌は毎日とりつづけることが大切です。次に2つめの、善玉菌の栄養素となり増殖を助けるものをとることとは、オリゴ糖や食物繊維など、腸内の善玉菌を増やすといわれる食品を摂ることです。この2つは、野菜類・果物類・豆類などに多く含まれています。特にオリゴ糖は、大豆・たまねぎ・ごぼう・ねぎ・にんにく・アスパラガス・バナナなどの食品にも多く含まれています。 西 邦光
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