2021年09号
今年の夏は長雨続きでまるで梅雨に逆戻りしたかのようなジメジメとした毎日でした。9月も前線が停滞して雨がふりやすい予報がでているようです。しかし、秋が深まるにつれて空気の乾燥は徐々に進んでいきます。空気が乾燥する季節になると心配なのが、空気中に浮遊するウィルス量の増加です。その為に冬場はよくインフルンザが流行し、コロナウイルスの感染拡大も懸念されます。理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳」を使った飲食時の飛沫の拡散などを計算した結果によりますと、話をする人の正面よりも隣に座る方が、約5倍の飛沫を浴びることが分かりました。また、湿度が低いと飛沫が小さくなり拡散しやすく、部屋の湿度でも飛沫の拡散の程度は変わるようです。せきをした時、湿度が約30%では、口から出た飛沫は乾燥して小さく、大きさ0.5マイクロメートル以下の微粒子(エアロゾル)になり、周囲に広く拡散します。湿度60%の場合に比べ、1.8メートル先に届く飛沫の量は2倍以上となります。湿度が高く約90%の場合だと、飛沫が乾燥しにくくなり、机の上などに落下する量が約2倍に増えるという結果が出ています。理研の坪倉誠チームリーダーは「部屋の湿度は60~70%程度に維持するのが適切だ。座る位置にも気を付けてほしい。特に冬場は換気するのが重要だ」と話されています。そこでこれから来る乾燥の季節に備えて、ウィルスの拡散を抑えるための加湿の工夫を幾つか挙げてみたいと思います。
1)タオル・洗濯物を部屋で干す
2)水を入れたコップを放置する
3)霧吹きで水をまく
4)床や窓を水拭きする
5)植物を置く
6)室内でもマスクをつける(睡眠時も)
7)風呂の扉を開けっ放しにする
8)加湿器に頼る …などです。
空気の乾燥を抑えると肌や粘膜も潤いを保ちやすくなります。粘膜が潤いを保てると感染のリスクは低減すると言われています。秋のうちから加湿の習慣をつけていきたいですね。 西 邦光
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