2020年04号
前回の閑話ケアでは津川友介先生著作の「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」という本の内容で、科学的な根拠に基づいた健康に良くないとされる食べ物について少しご紹介させて頂きましたが、今回はでは逆に健康に良いとされる食べ物をご紹介したいと思います。信頼できる研究によって、脳卒中、心筋梗塞、癌などのリスクを下げる効果が認められた食べ物というのが、①魚②野菜と果物（フルーツジュース、じゃがいもは含まず）③茶色い炭水化物（玄米、蕎麦など）④オリーブオイル⑤ナッツ類の５つです。よく体に良い食事の代名詞のように言われるのが日本食ですが、この本によりますと、実は日本食が健康に良いというエビデンス（科学的根拠）は弱いようです。塩分と白い炭水化物を多く含んでいるからです。一方、この健康に良いとされる食べ物がよく使われるのは地中海沿岸地域の地中海食なのだそうです。そして、この健康に良い食べ物の中で野菜や果物とありますが、たとえ100％であっても野菜ジュースやフルーツジュース、ピューレなどは加工の過程で健康上のメリットが失われてしまって、糖尿病のリスクがあり、健康に良くないという研究結果がでているようです。
以上、科学的根拠に基づいた健康に悪い食事良い食事についてお話ししてきましたが、白米やうどんをよく召し上がる方は雑穀米や発芽玄米を白米と合わせてみたり時にはそば粉の割合が多いお蕎麦を食べてみたりといった工夫をしてみても良いのではないかと思います。 西 邦光
参考文献：「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」
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