2019年12号
このまま会社員として年を重ねていって、定年を迎えたとき、退職した際に自分に何かが残るのか、いやそれ以前に体がもつのか??と考えていた頃に偶然読んでいた本が「禅と東洋医学」という本でした。実は私は子供の頃からなんとなく人の体のまわりに透明の膜のようなものが見えるのですが、それがいわゆる「気」というやつなのか?と考えて、昔から少し東洋医学には興味があったのです。そして、この本の中に、鍼灸もなさっている、とあるお寺のご住職のお話が書かれていました。それを目の当たりにした時に衝撃が走ったかは記憶に定かではありませんが、自分もこんな生き方をしなくては!と思い、すぐさま上司に退職の旨を伝えました。今にして思えば、天啓と申しますかお導きだったのかもしれませんね。しかしながら、時は折しも一年のうちで最も忙しいクリスマスを一ヶ月後に控えてまして、年明けまで待てと言われ、退職してまわりに迷惑をかけてしまうので最後は無休で意識朦朧としながら働いたのをなんとなく覚えています。ともあれ、無事に退職しました。その後、叔父が浄土宗の僧侶で住職をしておりますので、その叔父の弟子となり、佛教大学に改めて入り、得度して僧籍を取得致しました。そしてその後に明治鍼灸大学(現在は明治国際医療大学)がその年から新しく開始した社会人入学制度で、また大学に通い出しました。
この入学審査の時に提出した志望動機書という書類の下書きが以前引き出しから出てきました。それを見ると、自分は僧侶と鍼灸師を兼ねた医僧としてお檀家様や患者様に対して教えを説いたり指導をしたりするよりも、体や心に痛み苦しみを持つ方々のお話を頷きながら聞く器のような存在になりたいというようなことを書いておりました。鍼灸院を開業して14年くらい経ちますがしっかり実践して来れただろうかと考えたときに、やはりまだまだだなぁと正直なところ反省点が多いです。これを書いたころの気持ちを思い返し、さらに精進しつつお寺や鍼灸院のお仕事に勤しまねばと思うこの頃であります。 西 邦光
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