2016年07号
現代は、物が豊富でいつでも手に入れることができる時代です。世界では貧困にあえぎ飢餓で何十万人もの子供たちが亡くなっているのに、日本では1日何トンもの食べ物がゴミとして捨てられています。それだけ日本は恵まれた国なのですが、食べたいものを食べたいときに食べたいだけ食べられる時代ではアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患が非常に多くなっています。食事の乱れによって崩されたバランスの回復には、その地域で収穫された旬のもの、地産地消のもの、砂糖や合成甘味料で甘くしたものよりもナチュラルな甘味、味わいや風味のあるもの、柔らかいものよりは硬いものを選んで食べることが大切です。
私自身(福田稔先生)もうつ病で冷えがおさまらずイライラが募りどうしようもなかったときに、玄米を食べることで平穏を取り戻し、胃腸も快方に向かいました。玄米に含まれるギャバがストレスをかいしょうし、脳からアルファ波を出すことは知られていましたが、自分で体験して食べ物が心と体に与える影響の素晴らしさに驚きました。あまりに冷えが取れない患者さんには玄米に粉寒天もしくは葛粉をスプーン一杯入れて炊く方法を勧めています。食べ過ぎないで腹八分目を守り、よく噛んで唾液を沢山分泌させて、唾液の成分を活用しましょう。
唾液の流れは歯の表面の細菌を洗い流し唾液の中のムチンは口中の乾燥を防ぎ、粘膜を保護し、食べ物を飲み込みやすくします。α-アミラーゼはデンプンを消化してくれます。タンパク質分解酵素のリゾチウムやチオシアン酸イオン、免疫グロブリンなどの抗体が虫歯の原因菌を破壊してくれます。さらに、唾液は発ガン性物質を無毒化し、バロチンは若さを保つ働きをします。よく噛んで食べると唾液は多く分泌されます。唾液はストレスや緊張、年齢とともに減少します。そうなると、虫歯や歯周病を起こしたり、口臭が悪化したりします。虫歯も歯周病も唾液の分泌が少なくなる睡眠時に進行するので、寝る前のケアは丁寧にしましょう。
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p198、199)
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