2015年 07号
前回の腸管免疫①の続きです→本来なら、食品は免疫寛容によって反応が抑えられるはずですが、大豆、小麦粉、そば、卵などの食品アレルギーが人によって引き起こされます。アレルギー現象は、副交感神経優位の過剰な免疫反応です。発症には腸内細菌が関係していることがわかっています。腸内細菌は、空気を嫌い(嫌気性)、そのほとんとが大腸に生息しています。総数は約百兆個、総重量1.0㎏、その種類は少なくとも100種類以上あるといいます。腸内細菌は、腸の表面の粘膜の上に生息し、まるで花畑のように揺れていて、腸内フローラといわれています。大きく善玉菌、日和見菌(ひよりみきん)、悪玉菌と3つの種類に分けられ、腸内の免疫環境を左右します。悪玉菌と善玉菌がバランスよく保たれている場合には、日和見菌も有害菌も特に体に悪い働きをすることはありません。アレルギー患者さんの腸内には善玉菌の一つであるラクトバチルス菌が少ないことや、抗生物質を服用し、腸内細菌叢が破壊されたことが原因となって、アレルギーの出現率が高くなることがわかっています。現在では、腸内細菌の中でも、悪玉菌が増えすぎると(T1細胞が反応しB細胞はIgG1,IgE抗体をつくる)アトピー性皮膚炎などのアレルギーになりやすく、善玉菌が増えすぎると(T2細胞が反応しB細胞はIgG2a,抗体をつくる)膠原病や関節リウマチになりやすいことがわかっています。これは腸内にある、ヘルパーT細胞(T1,T2細胞)が、敵の情報を伝達するために作り出す、生理的活性物質サイトカインの種類の違いによるものです。乳酸菌や自分に合った発酵食品を積極的にとり、腸の中を整えることで、アレルギーや膠原病などの病気も、そしてストレスに対しても強くなれるということです。
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p178,179)
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