2015年 11号
今回は福田稔先生の食と心の関係についてのお話です→
私の尊敬する先人の一人、水野南北は人生40年といわれていた江戸時代後期に78歳まで生きた非常に長寿の観相学の大家です。
南北の教えで特徴的なのは「人の運は食にあり」といった食べ物が人の運に影響するというものです(節食開運説)。
南北はまだ幼いときに両親を失って孤児となり、叔父に育てられましたが、性格はすさみ、18歳の頃、酒代欲しさに悪事を働き捕らえられています。
牢内での生活で南北は罪人の相と、普通の人の相との間に明らかな違いがあることに気付きました。
出牢後、南北は大坂で有名な人相見を訪れて見てもらうと「剣難の相であと一年の命」と宣告されてしまうほどの稀に見る悪相、凶相の持ち主だったといいます。
助かる唯一の道は出家と言われ、禅寺で入門を請うのですが、住職は悪人面を見て断ろうと思い、「向こう一年、麦と大豆だけの食事を続けることが出来たなら入門を許そう」と告げたのでした。
その後、南北は港湾労働者として働き、一年間、麦と大豆だけの食事を忠実に実践しました。実行した南北が再び人相見を訪ねると「あれほどの剣難の相が消えている。
あなたは人の命を救うほどの何か大きな功徳を積んだに違いない。」と言われました。
南北が実践した食事が陰徳を積み、彼の凶相を変えてしまったというのです。そこで南北は21歳のときに観相家の道を志し、まず髪結いどころの弟子となり、3年間人相を研究し、続いて風呂屋の手伝いをして、3年間全身の相について研鑽を深め、さらに火葬場の作業員となって3年間死人の骨格や体格などを詳しく調べ、人の運命との関連について研究を重ねたといいます。(続く)
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p182,183)
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