2014年 05号
短時間で治まる一過性の症状と、病気や怪我などのサインを表す場合があります。むくみがあるかどうかわからない人は、足首の少し上を指で30秒ほど押さえて、指を離してみて、指のあとがくぼんでしばらく残れば体がむくんでいる証拠です。むくみが顔や足の特定の箇所に短時間出たり、起床後1~2時間くらいで消えたりする場合は、病気の心配はありません。むくみがあるのは体内の水分のコントロールが上手く出来ていない状態です。体の約60%が水で、そのうち2/3が細胞内に、残り1/3が細胞外にあります。細胞外の水のうち1/4は血液で、残りは細胞と細胞の間にある間質液と呼ばれる水分です。間質液は細胞へ栄養素を運ぶと共に老廃物を運び去る働きをしています。むくみは間質液が増えてコントロール不能になって起こります。間質液はリンパ管に入りリンパ液になり、最終的にリンパ節を通過し、鎖骨のくぼみの下にあるリンパ管で静脈に排出されます。リンパ液の流れが滞り、正常に代謝されないと余分な水分や老廃物が溜まり、むくむのです。長時間同じ姿勢で座ったままでは、筋肉の収縮が少なくなりリンパ管の動きが止まり、立ったままでは筋肉が硬くなり血液やリンパの流れが悪くなり、むくみが起こります。水分や塩分のとりすぎもむくみの要因のひとつですし、エアコンの効いた部屋に長くいるといったことも体温を調整する発汗などの自律神経の働きが鈍くなり水分代謝が低下します。下半身の筋力が低下し冷えることで血行が悪くなり水分を排出する力が弱くなると、余分な水分が溜まり、むくみます。心臓がポンプの働きをする血液と違ってリンパ管にはポンプの役目を果たしてくれる器官がありません。筋力を収縮させてリンパ液の流れを助けています。ですから、ウォーキング、ストレッチなどで筋力をつけながら発汗を促し、全身の血行を良くすることが大事になります。細胞間の余分な水分の排泄をスムーズにし、体を温め、腎臓の働きを活発にさて発汗や排尿を促すことです。
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p150~151)
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