2014年 02号
今回は安保徹先生の潰瘍性大腸炎に関するお話です⇒ 潰瘍性大腸炎の子供たちと話していると、感受性が強く、受験などでかなりストレスを受けていることがわかります。病気の症状は過酷な受験から脱出するよう、一休みして行き方を変えなさいという合図です。ストレスに気づけば病気から抜け出せる筈なのです。病気の原因はこうしたストレスに拍車をかける低体温にもあります。マウス実験で30度のお湯と20度の水につけてストレスをかけたところ、30度のお湯のほうのマウスには胃潰瘍はできませんでした。マウスだって病気になるのですから低体温の人ほどストレスでダメージを受けるということがわかります。体温の高い人ほどストレスを跳ね返す力があるのです。潰瘍性大腸炎に多い下痢は交感神経を一気に副交感神経へ戻そうとする排泄反応で、粘液のついた便は顆粒球の死骸の膿です。体が組織を修復しようとする過程で起こる治癒反応です。この治癒反応を免疫抑制剤や消炎鎮痛剤、ステロイド剤で抑えようとするから更に交感神経が緊張して難治化していくのです。よく使われるステロイド剤は活性酸素を無毒化し、酸化反応を一瞬のうちに食い止めるため、炎症には即効力を持っています。蜂に刺されたショックで呼吸が停止してしまうときや重度のやけどで皮膚組織が破壊されて命が危ない時にも体内で大量放出される活性酸素を無毒化するので救急救命では必要な薬です。ステロイド剤はコレステロールと同じ脂質が原料で、使い始めの頃は体外に排泄できるので消炎効果は発揮されます。ところが使い続けると蓄積されて酸化コレステロールに変化し、周辺の組織を酸化していきます。そうなると交感神経はさらに緊張し、顆粒球が増え、放出される活性酸素によって組織破壊が進み炎症が悪化していきます。炎症を抑えるためのステロイド剤は逆に炎症を悪化させる薬になるのです。ですから体は排泄しようとリバウンドが起こり、以前よりも激しく反応を引き起こします。病気を治すためには、ストレスをなるべくなくし体を温めることが最善の方法です。
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p142~143)
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