2013年 06号
今回は安保徹先生の痛みと腫れのとらえ方についてのお話です⇒痛みや腫れは治癒反応で、体が病気と闘っているプロセスです。痛みの原因は抑えられていた血流が回復する反射です。血流障害を改善しようと血管を拡張させて血流を増やします。同時に知覚神経に過敏に反応する働きを持つアセチルコリン、プロスタグランジン、ヒスタミンなどを増やして腫れや痛みが起こるのです。消炎鎮痛剤は、血管を閉じて血流も痛みも止める働きがあり、プロスタグランジンを阻害します。つまり、治癒への段階をストップさせる薬です。代表的な成分にはアスピリン、インドメタシン、ケトプロフェンがあります。薬を使うと一時的に痛みや腫れが治まりますが、薬が切れると今まで以上のひどい揺り返しがきて、治癒とは正反対に向かいます。何度もこれを繰り返して悪循環に陥り病気が治らなくなってしまいます。この状態を再発だと思うと、もう薬はやめられなくなり病気からは脱却出来なくなるのです。関節が痛くなって腫れや熱が出てきても、血行が良くなっている証拠だと認識することです。誰だって熱や痛みの好きな人はいません。なぜ熱や痛みが起こるのかという理屈がわかると違った側面で辛さを捉えられ、感謝して通り過ぎることが出来るようになります。内服薬ばかりではなく、腰痛、膝痛など湿布にも使われている外用薬も経皮吸収により血液から全身に成分が回り、長期間使うと高血圧や不眠、糖尿病など影響を及ぼしていきます。治療のポイントは、痛みと腫れをどのように捉えるかに尽きるのです。
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p122~123)
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