2013年 01号
うつ病は心の風邪とよく例えられます。何らかの原因で気分が落ち込み、生きるエネルギーが乏しくなり、その結果、精神面でも体の面でもさまざまな不調が現れる病気です。西洋医学ではセロトニンやノルアドレナリンなどの異常な減少で起こると考えられていますが、なぜ起こるかは不明です。真面目で仕事熱心、完全主義で几帳面、仕事や家事を人任せに出来ない、正義感や責任感が強く柔軟性に乏しく融通がきかないといった性格や昇進、転勤、出産、近親者の病気や死などの生活環境の変化が組み合わさって起こると考えられています。東洋医学では気のつまりが原因です。気の通りが悪くなると、不安や悲しみ、焦り、怒り、後悔、自責の念、失望、羞恥心などの負の感情が滞留し、悩みも多くなって思考や行動を妨げるようになります。その上、血流障害があり、強い冷えがあります。基本は副交感神経優位の状態で起こります。ただし、抗うつ剤や精神安定剤の服用が長いケースでは交感神経緊張型の血流障害、虚血が起こります。副交感神経優位のケースはうっ血が起こり、依存心が強い、甘えがあり、自立心が薄い、自分で病気を治す気がないなど患者さんの甘えた性格が原因で自律神経のバランスが乱れている場合が多いようです。いずれにしろ頭に熱がたまり、足に冷えのある頭熱足寒状態にあります。(中略)治療法としては現代医学では、まず休養、そして抗うつ剤の薬物療法、精神療法という組み合わせで行われます。ストレスの原因から遠ざかり、心身ともにゆっくりと休養することを指示し、抗うつ薬の服用をすすめます。しかし、薬で治せるのは20~30%です。薬は対症療法で再発率50%といわれるゆえんです。抗うつ薬の副作用は、口渇、便秘、排尿障害、尿閉といった症状です。とにかく薬よりも体を温め頭寒足熱の状態にさせることです。うつは心の面にばかり気をとられがちですが、体の冷えは尋常ではありません。抗うつ薬や精神安定剤は血管を収縮させ体の冷えを悪化させます。 参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p108~111)
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