2012年 07号
糖尿病は膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるインスリンが慢性的に不足して起こる病気です。インスリンは血中の糖分を細胞に送り込み、エネルギー源として利用される手助けをします。インスリン不足は血中の糖分が細胞に吸収されずに残り、高血糖状態になります。細胞内ではエネルギー不足になり、残った血糖が尿の中に排泄されるので糖尿病とよばれます。また、ブドウ糖などの糖質だけでなくタンパク質や脂質の利用まで障害されます。原因は、食べ過ぎ、肥満、運動不足などの生活習慣などが、インスリンの分泌量を低下させていると考えられています。症状としては、初期は自覚症状はほとんどありません。体内の血糖を水分で薄めて尿と一緒に排泄させようと反応します。よってやたらと喉が渇く、多尿という症状のほかにも血糖が細胞に利用されないのですから、空腹感、やせてきた、目がかすむ、倦怠感などの症状が、やがて出現してきます。細菌は糖分が大好物なので糖尿病患者の体内に増殖しやすく、かゆみ、膀胱炎、肺炎などを起こしやすくなります。しかも、年中血糖が高いと白血球の力が弱まり免疫力が低下し色々な病気にかかりやすくなります。(中略)糖尿病の患者さんの多くは上半身は太っているのに下半身は細いという身体的特徴があり、下半身が弱っている場合が少なくありません。東洋医学では、これを「腎虚」といいます。腎とは、下半身にある腎臓、泌尿器、生殖器そして人間に備わっている生命力を意味しています。下半身の筋力が衰え、筋肉で消費する糖が少なくなると、血液中の糖が残ってしまい、高血糖になります。腎虚の症状としては、足のしびれ、むくみ、精力減退なども起こります。ウォーキングやスクワットなど下半身を鍛える運動を習慣づけたり、また、ニンジン、レンコンなど植物の根を食べるよう心掛けたりしましょう。糖分の吸収を妨げる食物繊維の多い食材、血糖値を下げる成分を含むタマネギも良いようです。
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p94.95)
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