2012年 06号
高脂血症は血液の中に溶けている脂質(血清脂質)が異常に多い状態のことです。コレステロール、中性脂肪(トリグリセライド)、リン脂質、遊離脂肪酸など、4つの脂質が増えすぎてしまう病気です。原因は肉や卵、乳製品などの動物性脂肪のとり過ぎや運動不足で燃焼しきれずに体内に残った脂肪が血液を汚し、病気の原因になります。コレステロールの過剰摂取により血管内壁に脂質が付着し、内腔が狭くなり動脈の壁が厚く硬くなっていきます。その結果血管を詰まらせてしまう原因になります。低体温が原因の場合もよくあります。コレステロールは脂肪なので体を温めれば燃えて無くなるはずのものです。とにかく医師は患者さんが何を好んで食べているかを聞く必要があります。痩せていても、食事で糖分や脂肪分を控えていても、コレステロール値が高い人は、陰性体質で体温が低いと考えてよいでしょう。水分やお茶のとりすぎで体が冷えると脂肪やコレステロール、糖分が燃焼しません。水分のとりすぎか、体の冷えによる高脂血症も多いのです。高脂血症だけでは自覚症状はほとんどありませんが、そのままにすると動脈硬化を引き起こし心筋梗塞や脳梗塞を招きかねません。悪玉と思われるコレステロールですが、実は体の中では、細胞膜の成分であり、ホルモン(副腎皮質ホルモンや性ホルモン)や胆汁酸の原材料となり、消化作用を助けています。コレステロールは気力や体力の指標にもなっているし、ストレスに対する防御反応として上昇してくることもあるのです。アメリカのノースカロライナ大学の研究ではコレステロール値の高い消防士ほど責任感が強く優秀で社交性があると報告しています。低いとセロトニンが脳内細胞で利用されにくくなり情緒不安定になったり反抗的、暴力的になりやすいこともわかっています。コレステロール値を無理に薬で下げるとストレスに弱くなり、免疫力も下げる心配もあります。散歩などの運動やゆっくりとした入浴で体を温め、梅干や味噌、玄米、ちりめんじゃこなど体を温める陽性食品、血栓を溶かす働きのある生姜を少し入れた葛湯や紅茶をとるようにしましょう。
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p92.93)
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