2012年 05号
先月の下旬より日中の気温が跳ね上がりだしましたね。こんな時の体温調節は難しいですが、なるべく万全に行いたいものです。では、今回は石原先生の高血圧に関するお話です⇒ 高血圧は血管(動脈)にかかる血液の圧力の値が何らかの原因によって正常より高くなってしまった病気です。上(収縮期血圧)が140mmHg以上または下(拡張期血圧)が90mmHg以上の場合です。サイレントキラー(沈黙の殺人者)の異名を持ち、放置すると脳卒中、心臓病、腎臓病などの危険因子になり合併症が進行していることがあります。ほとんどの高血圧は原因が特定できませんが、遺伝、肥満、喫煙、塩分やアルコールの摂り過ぎ、運動不足やストレスなどを一般的原因とし、本態性高血圧と呼んでいます。二次性高血圧は腎臓病などから起こる腎性高血圧や副腎の病気、甲状腺機能亢進症など、ほかに原因疾患が存在するために起こる高血圧です。腎臓が悪くなるとレニンという酵素が腎臓から分泌され、つくられるホルモン、アンジオテンシンが血管を強力に収縮させるため血圧が高くなります。塩分には、水分を周りから吸湿する性格があるので血液中の水分が増え血圧も高まると約50年前より減塩運動は起こりましたが、減塩しても高血圧の患者さんは増加しています。(中略)1980年に実施された国民栄養調査の対象者1万人に14年後に行った追跡調査では、降圧剤を飲んでいない人のほうが飲んでいる人よりも自立度が高く、血圧は放ったらかしておいた人のほうが健康であるという結論でした。血圧は全身に栄養素や酸素、免疫物質も運んでいるので、無理に力を弱めないほうがいいという事なのでしょう。血流が悪くなると元気が無くなったり、風邪や鬱になりやすくなったりします。高血圧によって何らかの症状が出ている場合は、降圧剤が必要な場合もありますが、根本原因は塩分摂取や動脈硬化の他にも冷えや下半身の筋力低下が考えられます。よって、日頃、運動や労働、入浴で体を温め発汗を促すような生活習慣こそ大事なのです。
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p90.91)
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