2012年 02号
ノロウイルスは秋から冬にかけてよく起こる食中毒の原因となります。ノロウイルスに感染すると、突然はじまる、噴き出すような嘔吐に引き続き、下痢や軽い発熱が見られます。患者が多発する割には重症になることは少なく、また、長引かないのが特徴です。ノロウイルスは通常口から侵入し、小腸に感染するのですが、この時小腸でノロウイルスが付着するのが、小腸粘膜にある血液型抗原である、ということが近年明らかになって来ています。A型とかO型という、あの血液型の抗原です。研究では、このウイルスは何故かO型とA型には感染し易く、B型とAB型には殆ど感染しなかったのです。これはどうやらB型の抗原があると、このウイルスには感染し難いのではないか、ということになり、その後血液型抗原とノロウイルスに関する、研究が進められました。血液型には分泌型と言って、唾液などに血液型抗原が検出される方と、検出されない方がいます。非分泌型では抗原が小腸の粘膜でも発現しないので、ノロウイルスの感染も起こり難くなります。つまり、血液型の種類によって、またそれが分泌型かそうでないかによって、ノロウイルスによる感染の起こり易さは違うのです。元になったノーフォークウイルスは、非分泌型では感染はしません。しかし、ノロウイルス全体で言うと、これには色々な種類があり、そのウイルスのタイプによって、どのような小腸の抗原を認識し、そこに付着するかというタイプが異なります。現在最も流行しているノロウイルスのタイプは、GⅡ/4株と呼ばれるものです。このタイプのウイルスは、非常に強力な感染力を持ち、あまり血液型の違いにより、感染のし易さに違いはないようです。ただ、非分泌型であれば、矢張り感染力は落ちます。日本人の4割は完全な非分泌型ではないけれど、血液型抗原の分泌量は少ないタイプの、遺伝子変異を持っているので、そうした方ではノロウイルスの感染は、起こり難くなる可能性が高い、と考えられます。おそらく起こし難いタイプの人は、血液型抗原の非分泌型なので、その傾向は生涯変わらない、と言ってほぼ間違いはないと思われます。
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