2011年 03号
ようやく春の兆しがうかがえる季節となりました。小野梅園で有名な山科の隨心院では今月27日に小野小町の伝説を主題とした「はねず踊り」が行われます。これは、小野小町と小町を慕う深草少将の悲願のエピソードに基づいた行事なのだそうです。春は心も身体も活動し出す季節です。花を愛でに外出されるのもよいのではないでしょうか。さて今回は石原結實先生の体質に関するお話です。⇒
病気になった場合、西洋医学では病気の症状だけの治療を考えるのに対して、東洋医学ではその症状を全体的に捉え、病気になる体質自体を治療する(体質改善)と考えています。東洋医学では宇宙の全てが「陽」と「陰」のバランスで成り立っていると考えています。(中略)「陽」は乾燥、温かい、明るい、収縮などの性質を持ち、「陰」は湿っている、冷え、暗い、拡張などの性質があります。体質も食べ物も同じようにわけられます。人の体質は暑がりの{陽性体質}と冷え性で寒がりの「陰性体質」にわけられ、かかりやすい病気も異なっています。一般的には男性は「陽」が強く、女性は「陰」が強い傾向にあります。ただ男性でも色白で長身、白髪になりやすい人は「陰性」、女性でも元気で声が大きく活発に動き回る人は「陽性」の場合が多いようです。「陽性体質」の人は、色が黒い、暑がり、はげるか髪が少ない、声が大きく良く喋る、楽天的、せかせかと忙しく動き回る、といった特徴があります。すぐに思い浮かぶのは、赤ら顔でずんぐりむっくり、頭のはげた高血圧の中高年男性、いつもせかせか動き回っているやたら声が大きく元気な中高年女性です。血の気が多く体温が高い人です。(中略)「陰性体質」の人はその逆で、色が白い、寒がり、月経不順、白髪が多い、繊細で神経質といった特徴です。ナイーブで周りの目を気にしがちな人、体温が低いため青白い顔をしていて血の気が少ない人です。寒がりの冷え性で、筋肉が少なく、代わりに脂肪や水分が多く、体熱とエネルギーが不足しているため、体が冷え、いつも肩こり、めまい、動悸、息切れなどに悩まされることが多いのです。陰性と陽性のバランスのとれた「間性体質」という健康な状態になるには、陽性体質の人は体を冷やす陰性の食べ物を、陰性体質の人は体を温め血行を良くする陽性の食べ物を食べるといいのです。
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p52.53.54)
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