2011年 11号
木の葉が色づき、東福寺の通天橋も多くの人で賑わう季節がやって参りました。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、体が変化に順応するまでは、充分な体調管理が大切ですね。さて、今回は安保徹先生によるアトピー性皮膚炎のお話です⇒
ここ15年で爆発的に増えているアトピー性皮膚炎は子供達の生きかたに原因があります。今はどの家庭も非常に少子化となり兄弟姉妹が少ないため、子供たちは過保護にされています。猫の糞やばい菌を嫌って公園で水や泥にまみれて遊ぶ子供は、なかなかみることができなくなりました。与えられるおもちゃはテレビゲームや漫画、アニメ、室内で遊ぶものばかり、いつでも自由に食べられる甘いおやつ、夜更かしして遅く起きる勝手気ままな生活は、ある意味では本当に恵まれています。これでは交感神経の緊張する暇はありません。(中略)子供はもともと大人よりもリンパ球が多いので、過保護に育てられた子供が、ダニや埃が飛び交う密閉された家に住んで外では排ガスだらけの中を歩く、アレルゲン真っ只中の環境で過剰に増えたリンパ球が反応するのは当たり前です。副交感神経優位の状態では、代謝が抑制されて低体温になってしまうので活力を失ってしまいます。アトピー性皮膚炎の原因は副交感神経優位にあるのですから、ステロイド剤を使う必要はありません。ステロイド剤を長期にわたり塗り続けると、皮膚組織に酸化変性したコレステロールが蓄積されます。これが刺激となり、交感神経が緊張し、顆粒球が増え、皮膚に炎症が起こります。さらに抑えるためにより強力なステロイド剤を使うため悪循環は終わることがありません。ステロイド剤の長期使用の危険性に気づいてやめる人も増えてきましたが、リバウンドに悩む人も多いのです。皮膚が赤く腫れ、黄色い膿がジュクジュク出て、再発と間違う人が多いのですが、これは沈着した酸化変性コレステロールを体外に排出しようとする反応です。まずは部屋の掃除をこまめにする、冷たい食べ物や飲み物を避ける、カルキ抜きの水でお風呂を沸かすなど、環境を変えてみましょう。
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p80.81)
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