2010年 07号
7月、梅雨も明けるといよいよ夏本番ですね。夏の風物詩に「蚊遣り豚」という蚊取り線香を入れる焼き物がありますが、これはいつ頃からあるのでしょう?東京の新宿で、元宿場町の内藤新宿というところを発掘していると、この蚊取り豚が発掘されたそうです。作られたのは江戸時代の末期と考えられるようですが、この頃は、渦巻き蚊取りもありませんし、除虫菊もまだ日本に来てなかったので、だいだいとか杉の葉を入れて燻して、蚊を追い払っていたようです。形は、今よりスマートで、ほとんど徳利状の形で、猪の形をしていたそうです。さて、今回は安保徹先生の食事に関するお話です⇒
命はお母さんのおなかの中のたった一つの受精卵から始まります。たった一つの細胞が年月をかけ、60兆個もの細胞となり人になります。毎日の食事からとる食べ物を体の中で分解し、必要な栄養にして吸収し、細胞分裂を繰り返していくわけです。年月が経過するとともに、どんなものを食べてきたかという食事の内容が、ひとりひとりの体にも心にも大きく影響を与えると考えられます。外国での犯罪者と非行少年の食事の調査では、逸脱した行動やキレやすい行動を引き起こしている原因のひとつは、砂糖のとり過ぎやジャンクフード中心の食生活によって栄養素が欠乏し、脳の働きの低下によるもの、と報告しています。(中略)昔から日本人は食事の前に「いただきます」と手を合わせてきました。動物も植物も食材のすべてが命で、栄養学では測れない生命エネルギーを食べてきたからです。ところが、現在は清涼飲料水やインスタント食品など、長期保存できる「命を持たない食品」があふれています。生命エネルギーが高まるかどうかは疑問があります。かつては、台所にある食材は自然の治療薬そのものでした。風邪をひきそうなときは体を温め滋養強壮をつける卵酒、胃の消化不良には大根おろし、むくみをとる小豆、ねぎや里芋の湿布、梅干の黒焼きなど、尽きることはありません。こうした民間療法は、成分はもちろん生きている命の力を活用したものです。科学と栄養学の進歩によって徐々にその作用が明らかにされてきていますが、東洋医学や昔の人の智恵には何らかの根拠があるように思えてなりません。
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p34.35)
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