2010年 03号
三月と言えば雛祭りですね。雛祭りは高貴な女の子の厄除けと健康祈願のお祝いとしての桃の節句が、庶民の間にも定着していったお祝いです。お雛さまは赤ちゃんに降りかかろうとする災厄を代わりに引き受けてくれる守り神のようなもので、単なるお祭りだけではなく、女の子の健やかな成長を願う行事なのだそうです。
さて、今回は福田稔先生の体の災厄を外に出すお話です。 体の中からいろいろなものが出てくると、なぜか人は出ることが不安になります出ないほうがいいと思いがちです。見た目の問題や煩わしさなど排泄そのものを敬遠しがちになりますが、実はためらわずに思いっきり出したほうがいいのです。排泄するために体には沢山の穴が開いています。皮膚、目、鼻、耳、口、臍、膣、肛門、体には体の中と外を結ぶ穴が無数に開いています。もちろん、穴から良いものも悪いものも取り入れていますが、体に有害な物や老廃物は積極的に排泄を促します。これは生態系が持っている習慣、生物にあるホメオスタシーと呼ばれる調整機能でもあります。体に悪いものをなんとか外へ出そうとする機能、自分で自分の体を修復しようとする自然治癒能力が備わっているおかげです。
痛みや腫れは、血流を回復させ疲労した筋肉をもとに戻そうとする治癒反応です。不快でダメージのように思えますが、病気が悪化したわけではありません。筋肉を使うと乳酸などの疲労物質がたまり血流が悪くなるので、体が血行障害を改善しようとして、知覚神経に過敏に反応する作用があるアセチルコリン、プロスタグランジン、ヒスタミンなどを増やし、そのため痛みや腫れが起こります。過呼吸の震えもパーキンソン病の震えもてんかんの発作による筋痙攣も、震えることで脳や体内の血流を良くして治そうとしている反応です。風邪による発熱も、体が何とか熱を出して体温を上げて、減ったリンパ球を最大限に増やしてウイルスと闘おうとして起こしている反応です。下痢も汗も湿疹も体に必要ないものだからこそ外へ排泄しようとしています。皮膚から排泄しようとすれば皮膚炎、呼吸器から排泄しようとすればくしゃみや鼻水、ぜんそくとなって、体自身が毒素を洗い流そうと反応するのです。 参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p26.27)
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