2010年 04号
四月はお花見シーズンですね。花見が始まったといわれる平安時代の貴族たちは桜の花に心を躍らせ、桜を愛でては歌を詠み、宴を開いて楽しみました。また、農民にとって花見は豊作祈願の行事でした。古来より、田の神は冬になると山へ行き、春になると里へおりると考えられていました。「桜」の「さ」は早苗、早乙女、皐月などと同じように稲や田の神をさし、「くら」は神の座る場所という意味で、春になっておりてきた田の神が宿る木とされていたため、桜のもとで田の神を迎えてもてなし、 桜の咲き方でその年の収穫を占ったり、桜の開花期に種もみをまく準備をしたりしていました。
さて、今回は自律神経に関する安保徹先生のお話です。現代医学がどこまで進歩しても、残念ながら病気は一向に減ってはいません。むしろ原因不明の難病は増え続けています。免疫システムに影響を与えるのは自律神経です。脳の指令を受けずに自律して、心臓や血管や胃腸、汗腺などの内臓の働きを調整する神経です。自律神経には交感神経と副交感神経、2つの神経があります。日常や活動時に優位になるのが交感神経、食事や夜、休息時に優位になるのが副交感神経です。この両方が偏ることなくバランスよく働くのが健康の秘訣です。 病気の原因は自律神経の偏りを生じさせる心と体にかかるストレスです。過労や悩みはもちろん薬も交感神経を緊張させるストレスの一つです。交感神経を過剰に緊張させると、アドレナリンが分泌され血管を収縮させ、血流が停滞するので全身で血行障害を引き起こします。また、白血球の中でもアドレナリンの受容体を持つ顆粒球が増え、大量の活性酸素を放出して役目を終えるため粘膜で組織破壊を起こし炎症を引き起こします。その逆に、副交感神経優位の甘えた楽な生活は、アセチルコリンを分泌させ血管を拡張させて血流を促し、沢山の血液が必要になり循環障害を引き起こします。どちらにしても血液は免疫そのものですから、血液の流れが悪くなると低体温になり自然に免疫力も低下します。体温が1℃下がると代謝は12%、免疫力は30%も低下するのです。(中略)健康な体を維持するのに最適な体温は36.5℃前後です。低体温の人は体を心から温めていけば、快方へ向かうことになります。 参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p28.29)
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