2010年 11号
10月から11月にかけて全国の浄土宗寺院でひろく行われる行事で「十夜法要」という念仏会があります。この法会(ほうえ)は、浄土宗で最も大切な経典の一つ「無量寿経」の巻下に、 「この世において十日十夜の間善行を行うことは、仏の国で千年間善行をすることよりも尊い」と説かれていることによって、その教えを実践したもので、十日十夜にわたり念仏を修して阿弥陀如来の慈悲に感謝する法要なのだそうです。
それでは今回は、福田稔先生の四字熟語に人生の教訓を見出されたお話です⇒頭寒足熱は、「足を温めて頭を冷やせば病気が良くなる」という単純な意味ではありません。私自身うつ病になり、長男の嫁が連れてきた鍼灸・気功師の治療によって、頭寒足熱は「頭部のうっ血をとり血液を下に流すこと」だったと身を持って実感することができました。頭寒足熱は、うっ血状態の頭を正常な血流状態にして冷えた足を温かくすることです。自分の頭を探るうちに、つむじを頂点にして手足の先までを治療するとうっ血がとれやすくなることに気づきました。放射線状に頭を探っていくと、必ず直径1㎝弱の大きなくぼみがあり、このつむじこそが全体に気を通すポイントだとわかりました。(中略)東洋医学では、人の体は体内を循環する「気、血、水」の三要素の不足や停滞、偏りで不調や病気が起きるというのが根本的な考えです。それぞれが互いに影響しあいバランスを保っています。目に見えない働きがあるとされる気は、いわば血や水のエンジンで、血や水を循環させ栄養を与え潤す働きをしています。 振り返ってみると、私自身もがん患者さんが殺到した頃から激しい血流障害が起こり、体は冷え切り、神経はいらだち満身創痍の状態でした。治療成績が右上がりになる中で慢心して自分が病気を治してやると豪語し、思い上がっていました。健康な体には、上半身に上ろうとする熱気を引き下げ、下半身に下りようとする冷気を押し上げる力、頭寒足熱の姿があります。同じように健康な心も、表面に上がるうぬぼれや慢心などの傲慢な感情を謙虚で真摯な理性が戒める姿があります。頭寒足熱の教えは、体ばかりではなく心にまで通ずるものであります。
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p44.45)
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