2010年 10号
今月22日は時代祭です。時代祭は、1895年に平安遷都1100年を記念して、平安神宮の創建がされました。それと同時にその際に、平安京の始まりから明治に至る1000余年の文物風俗と、東京遷都以前の京都の風俗を、再現しようという意志を持った市民により行列が始まり、この祭りが時代祭と呼ばれるようになったのだそうです。祭が行われる10月22日は、桓武天皇が長岡京から平安京に都を移された日。つまり平安遷都の記念日として祭礼日に改められました。さて、今回は安保徹先生の「人生の質」についてのお話です⇒
中高年になって気をつけたいのが、メタボリックシンドローム、代謝異常症候群ですが、人生80年という長寿社会で気をつけたいのは、ロコモティブシンドローム、運動器症候群です。ロコモティブとは、人の運動をつかさどる骨、関節、筋肉、腱、神経など「運動器」のことです。日本整形外科学会によって名付けられたロコモティブシンドロームは、通称「ロコモ」と呼ばれ、運動器が不安定になって起こる運動器不安定症のことです。 高齢になると、骨、関節、筋肉、腱、神経など運動器の機能が侵される、骨粗しょう症や関節リウマチ、変形性関節症や脊椎の変形などの病気が起こりやすくなります。こうした病気にかかると運動機能が衰え、バランスを取る能力や移動する能力が低下します。内臓の働きが健康であっても転倒の危険性が高まり、寝たきりや閉じこもりになりやすくなります。私たちが生まれてから死ぬまでの平均寿命は確実に伸びているのですが、運動器が不安定な状態では思うように動くことが出来ず介護が必要となる可能性は高くなり、決して健康とはいえません。大事になるのは寿命の質で、どれだけ健康で満足した生活を過ごせるか、どれだけ自立して元気に暮らすことが出来るか、という健康寿命を延ばすことです。それには、まず運動を担う骨や関節などの「運動器」が丈夫でなければなりません。日本人の平均寿命は80.9年、健康寿命は74.5年、ともに世界一です。その差の6.4年の年数を短くすることが、より充実した人生を送ることに繋がります。例え病気や障害を持っていたとしても、自分に対しても前向きで考え生きていくことが出来れば健康だと考えられます(以下略)。
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p40.41)
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