2009年 08号
8月と言えばお盆ですね。お盆は正確には盂蘭盆会(うらぼんえ)といい、これは7月ないし8月の13日より16日まで行われる祖霊祭のことです。地方によっては「霊祭り」「精霊祭」などともいいますが、古来より正月とともに「盆正月」とよばれるほど、重要な国民行事として伝承されてきている行事です。 盂蘭盆の行事の典拠の「盂蘭盆経」という経典によると、釈迦仏の十大弟子で神通第一と称される目連尊者が、神通力により亡き母の行方を探すと、なんと母は餓鬼道に落ち、肉は痩せ衰え骨ばかりで地獄のような苦しみを得ていたのだそうです。目連は神通力で母を供養しようとしましたが食べ物はおろか、水も燃えてしまい飲食することができません。目連尊者は釈迦に何とか母を救う手だてがないかたずねました。すると釈迦は『お前の母の罪はとても重い。生前は人に施さず自分勝手だったので餓鬼道に落ちたのだ』と言ったのち、『多くの僧が九十日間の雨季の修行を終える七月十五日に、ご馳走を用意して経を読誦し、心から供養しなさい。』と教えたそうです。目連が早速その通りにすると、目連の母親はたちまちに餓鬼の苦しみから救われました。このエピソードが盂蘭盆の起源とされるのだそうです。
その盂蘭盆会でもお供物としてよく用いられる「桃」について今回はご紹介させていただきます。桃には水溶性食物繊維のペクチンが豊富に含まれていて整腸作用があり、また、その食物繊維の働きにより血中のコレステロール値を下げると考えられています。実以外にも桃の木の葉にはグリコシドという成分が含まれ、鎮静効果があり、頭痛や神経痛などを緩和させるようです。花にも効用があり、花に含まれるケンフェロールという成分に利尿作用があるといわれています。ただ、桃の実にはブドウ糖、果糖など糖分が多いため、ホルモン剤を服用中の方には糖尿病を誘発する恐れがあるとも言われますので、ご注意を。そして、桃の種にはシアン化物という劇毒が少量含まれますので種を生で食べるようなことはしないでください。
参考文献:「東方栄養新書」 メディカルユーコン社
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