2009年 07号
暑い日が続きますね。毎年7月の土用の数日間(今年は7月18日から4日間)、下鴨神社にて御手洗祭(みたらしまつり)が行われます。御手洗祭とは、「足つけ神事」とも称されますが、土用の丑の日に御手洗川に足を浸し無病息災を祈願し、曲橋の手前から、川に足を浸しながら歩いて行き、曲橋をくぐったところで、ろうそくに火を灯し、御手洗社前まで歩き、社殿に献灯することで罪穢れを払い諸病を流し、無病息災を祈願し、さらにその後、ご神水をいただくと、諸病にかからず、延命長寿の霊験が得られるといわれる行事です。雑学ですが、我々が普段からよく口にする「みたらしだんご」とは御手洗祭において、神前のお供えされる神饌菓子で、鎌倉時代後期後醍醐天皇が、下鴨神社の境内の御手洗池で水をすくったところ、最初に泡が1つ浮き上がり、少し間があってから4つの泡が浮き上がったことから、その泡を「みたらし団子」に見立てて作られたといわれています。また、神池から撮れた黒い小石は、「かん虫ふうじの神石(しんせき)」として、昔から信仰されており、「みたらしお祓い守り」(無病息災、延命長寿)「御手洗除病(じょびょう)のお札」として、この日に限り授与されます。冷たい川の水に素足をつけてお参りするこの神事、皆さまも暑気払いのためにも一度参加されてみてはいかがでしょうか。
さて、今回は暑気を払う果物「枇杷(びわ)」についてご紹介します。原産地は中国で、その葉の形が楽器の琵琶に似ていることから、その名がついたそうです。日本では奈良時代に「枇杷の葉療法」として仏教と一緒に中国から伝わり、光明天皇が「施薬院」で行ったという伝承があります。江戸時代には「枇杷と桃 葉ばかりながら(憚りながら) 暑気払い」と詠まれたように、枇杷は皮膚や粘膜を潤すとともに、暑気あたりを解消する果物として重用されたようで、微熱や火照りのある方に合います。また、現代の研究によるとブドウ球菌を抑制する作用や、実に含まれるβ‐カロチンによる抗酸化作用や抗老化作用があり、ビワ葉のアルコール製剤には血糖値の降下作用、ビワ葉と種子にはアミグダリンが含まれ、それは咳止めの効果があると言われています。
参考文献:「東方栄養新書」 メディカルユーコン社
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