2009年 06号
6月です。この時期の花といえば「あじさい」ですね。意外に知られていませんが、あじさいは日本原産の花です。ガクアジサイ、ヤマアジサイ、エゾアジサイという元々日本にあった代表的な三品種が海外に渡り、ヨーロッパを中心に品種改良がさかんに行われたのだとか。人気の高い「西洋アジサイ」は、そうして海外で生まれた代表的な品種なのだそうです。そして、ご存知の方もおられるかとは思いますが、あじさいは土によって色を変えます。酸性は青色、中性は赤紫色、弱アルカリ性は赤色やピンク色になります。アルカリ性が強くなりph7.5を超えると、弱って枯れてしまったり、育たなかったりするそうです。日本に青色のあじさいが多いのは、土壌のほとんどが酸性だからなのだとか。そして、あじさいには実は2つの花があります。普段、花と思って見ているのは「装飾花(そうしょくか)」と呼ばれる「がく」が大きくなったもので、本当の花「真花(しんか)」は、装飾花の下にかくれています。あじさいを見つけたら、真花をさがしてみてはいかがでしょうか。
今回は「韮(にら)」についてお話しします。ニラは東南アジア原産で、日本では十世紀頃から栽培されたといわれています。ニラにはβ‐カロチンが豊富に含まれており、一束で成人が一日に必要とする量を満たし、ビタミンC,Eとも一日の必要量の三分の一にあたる量を含みます。また、ニラやネギ、ニンニクの特有の匂いはアリシンという成分の匂いです。アリシンは水溶性で酵素や熱で分解されやすいビタミンB1と結合すると、分解されにくく吸収されやすい脂溶性物質になり、ビタミンB1の吸収を高めます。また、体内に入った発ガン性物質を肝臓で解毒する酵素の働きを助ける作用、活性酸素を除去する強力な抗酸化作用も認められています。東洋医学的に見てもニラは胃腸を温め、気のめぐりを改善する効果がありますので、冷えのある方には良いようですが、胃腸への刺激も強いため、摂りすぎると腹痛や下痢になる恐れがあるので気をつけましょう。
参考文献:「東方栄養新書」 メディカルユーコン社
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