2009年 04号
食と健康(さくらんぼ) 四月です。さくらの花が目に鮮やかな季節となりましたね。奈良時代、和歌に詠まれた「花」とは梅の花のことを指したそうです。それは、中国から伝わった梅の木を貴族階級の人々が庭などに植えるようになり、梅見の会などが盛んに催されたからなのだとか。しかし、それ以前や、それ以降は「花」といえば、桜のことを言うようです。また、その桜の語源については、いくつかの説があります。その一つに穀物の霊である穀霊を表す古語である「さ」と、神霊が鎮座する場所を意味する「くら」が合わさった「さ」「くら」で、穀霊が鎮座する場所を表すという説があります。古来より桜の開花が農作業の目安になっていたことを考えると、当時の人々が神霊の宿る木だと思っていても不思議ではありません。また、『古事記』に登場する“木花咲耶姫(このはなさくやひめ)”の「さくや」が転訛したものだという説もあります。桜の霊でもある木花咲耶姫が、富士山から最初の桜の種を蒔いたといわれており、「この花(桜)のように美しい姫」の名前が語源だともされているのです。
さて、今回は桜つながりで「さくらんぼ」についてご紹介します。さくらんぼはヨーロッパなど世界各地で栽培され、日本に伝わったのは19世紀。現在市販されている佐藤錦などは主にカンカオウトウで、アメリカから大量に輸入されているのはビングというものです。そのさくらんぼには胃腸の働きを助けたり、美顔、下痢止めなどの効用があります。また、さくらんぼに含まれているクエン酸は食欲を回復させ、TCAサイクル(疲労を回復させる回路)を活発にし、血液中に乳酸が溜まらないようにして疲労回復や老化防止に役立ちます。そのほか、カルシウムや鉄分の吸収を高めて骨を強化する働きもあるようです。果肉以外にも、その葉は蛇の毒の解消に、根には駆虫(回虫など)作用や血行を良くする作用があるようです。しかし、種にはシアン酸(青酸)が含まれているので、食べてはいけません。
参考文献:「東方栄養新書」 メディカルユーコン社
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