2009年 03号
食と健康(しいたけ) 3月と聞くと、いよいよ春がやって来たなといった感じですね。寒さ嫌いの私としては心躍る思いです。さて、3月には春の彼岸があります。仏教では、彼岸会(ひがんえ)を行ない、祖先の霊を慰める法要を営むこととしています。彼岸会は、桓武(かんむ)天皇の延歴24年(805)の頃、皇祖の追善供養のため春と秋の彼岸7日間に、全国の国分寺で金剛般若経を読経させたのが始まりといわれています。平安時代から朝廷で行われた彼岸会は、江戸時代には、庶民の間にも年中行事として広まりました。「彼岸」とは、「向こう岸」という意味です。こちら岸にあたる現世は、「此岸(しがん)」といいます。「此岸」の欲望や迷い、悩みを断ち切り、生死の海を渡って到達する終局、理想、悟りの世界が「彼岸」です。つまり煩悩(ぼんのう)を解脱(げだつ)した境地をいいます。在家の人々に、この期間だけでも「彼岸」を求めさせようとしたのが、「彼岸会」の起こりだそうです。一般に、春はぼたもち、秋はおはぎ、それに五目寿司などを作って仏壇に供え,仏さまを供養し、祖霊を祭り、家族揃って寺参り、お墓参りに行きます。
今回は五目寿司によく入っている「椎茸(しいたけ)」についてお話しします。生のしいたけに含まれるエルゴステロールは日光を浴びるとビタミンDに変化します。また、生より、干ししいたけのほうがカルシウムの吸収・利用を促進する効果が高いと考えられています。さらにしいたけには血中コレステロールを抑制するエリタデニンが含まれ、動脈硬化や高血圧の予防効果が期待されます。そのほか、しいたけに含まれる多糖体に抗がん作用も認められています。ただ、しいたけはノンカロリーで、食物繊維が多く便秘を解消でき、ダイエットにも良いのですが、食べすぎますと消化不良になりやすいので注意が必要です。
参考文献:「東方栄養新書」 メディカルユーコン社
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