2009年 02号
食と健康(納豆) 二月に入って最初の午の日を初午(又は初午詣り)といい、稲荷神の祭りが行われます。初午の日を稲荷神の祭りとしたのも、祭神が伏見稲荷大社に降臨したのが二月の初午の日だったからといいます(『山城国風土記』逸文に記された、和銅四年(=711年)二月初午の日に、稲荷神が稲荷山三ケ峰に鎮座したという由緒によります)。二月初午の由来については他にも、ちょうどこの頃、田の神が山から降りてくると考えられ、田の神を祭る重要な日とされていました。春に山の神が降りてきて田の神となり、秋には山に帰っていくという全国的に存在する民間の信仰と結びついた「山の神迎え」が初午へと定着していったとも言われています。つまり、初午とは春の農作の豊年を祈る祭りだったのです。 伏見稲荷大社の初午大祭は、「初午詣」を「福参り」とも呼び、前日の巳の日から伏見稲荷大社は参拝者で埋まります。社頭で参拝者に授与される「験(しるし)の杉」は、平安時代から和歌にも詠まれ、今日もなお商売繁盛・家内安全の験(しるし)として、拝受される習わしが続いています。お稲荷さん(稲荷神)の信仰は、農耕を司る倉稲魂神(うがのみたまのかみ~宇迦之御霊神とも表記)を祀って五穀豊穣や福徳を祈願するものですが、キツネを稲荷神の使いとして油揚げを供えたり、初午団子などを作る風習もあります。江戸時代には最も盛んな信仰となり、俗に数が多くて目につくものを「火事、喧嘩、伊勢屋、稲荷に犬の糞」などと皮肉ったりもされました。
さて、今回は油揚げと同じく大豆から作る「納豆」についてご紹介します。納豆は大豆と比べて消化吸収されやすく、整腸作用も持ちます。蒸した大豆にナットウ菌を加えて発酵させて作る納豆は大豆よりさらにビタミンB2、B6,B12、K2、鉄分などが多く含まれています。ビタミンB2には皮膚や髪、爪を丈夫にして動脈硬化を予防する働きがありますし、ビタミンK2は肝臓の腫瘍を抑制する働きがあります。また、ナットウ菌によって作られるナットウキナーゼには血栓を溶かして除く作用があり、脳卒中や心筋梗塞の予防が期待できますし、さらにナットウ菌にはO-157大腸菌に対する著明な殺菌効果もあります。
参考文献:「東方栄養新書」 メディカルユーコン社
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