2016年09号
今月と来月は安保徹先生の呼吸に関するお話です→
「息をゆっくり吐く腹式呼吸」
自律神経は無意識のうちに働き、体温や血圧、呼吸をコントロールしていますが、心や感情の影響を受けやすい神経です。例えば、人前で話をするという緊張があると、脈拍が早くなり急に胸が苦しくなったり、顔が赤くなったりすることがあります。そんなときには呼吸も浅く速く交感神経優位の状態です。逆に心が落ち着いていると、呼吸もゆっくり深く副交感神経優位状態で体もリラックスしています。心と体と呼吸は非常に密接な関係にあるので意識してゆっくりと深い呼吸を行えばストレスも軽減出来、心身の調子を整えることが出来ます。呼吸のコントロールを取り入れ心身を健康にするヨガ、太極拳、座禅、気功などはよく知られています。それぞれの健康法では息をゆっくりと深く吐くことや、細く長く息を吐くことにポイントを置いた深い呼吸、腹式呼吸を取り入れています。この呼吸法は日常行っている主に胸郭の中にある肋間筋の運動により行われ、横隔膜が動かない胸式呼吸とは異なっています。取り入れられている腹式呼吸はお腹を膨らませて息を吸い込み、引っ込ませて息を吐き出して行いますが、実際は横隔膜の上下運動による呼吸で、横隔膜呼吸とも呼ばれています。横隔膜が上下に動くため、運動範囲が広がり、取り入れる空気の量が胸式呼吸時の3~5倍になります。腹腔の内圧もグンとアップし、その刺激を受けて胃腸の動きが活発になり、消化機能が改善されます。その他、停滞していた血液の流れも良くなり、冷え性にも効果的で胸式呼吸に比べて精神安定、血圧上昇抑制効果が高いのです。意識的に腹筋を絞って、長く息を吐く呼吸を続けて一定のリズムで筋肉を収縮させることで、脳内にはセロトニンというストレスで疲れた脳を元気にするホルモンが分泌され、脳も活性化出来、また腹筋も鍛えられるので、腰痛予防にもなります。
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p202、203)
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