2020年09号
今年の夏はまさに酷暑でしたが、コロナ禍もあってあまり外出なさらず、涼しいご自宅で「おこもり」をなさってた方も多かったのではないでしょうか。「おこもり」とは本来は神仏に祈願するために一定の期間寺社仏閣にこもることを言いますが、今はコロナや熱中症を忌避するために不要な外出を控えて自宅にこもる状況を指します。そんな今までにあまり経験したことのない状況の中において、やはり我々は様々なストレスと向き合っていかなければなりません。ストレスに対抗するために私たちの体は様々なホルモンを体内で分泌しています。アドレナリン、コルチゾール、セロトニン、オキシトシン、ドーパミン…その中でも今回はセロトニンについて少しご紹介したいと思います。
日光を浴びると私たちの脳内でセロトニンという神経伝達物質が分泌されます。セロトニンは心の安定や平常心を保ったり、頭の回転を良くするなど脳の働きを活性化させる鍵となる脳内物質です。とりわけストレスに対して効能があり、精神安定剤とよく似た分子構造をしています。ですので、日照時間が短くなる冬などでは分泌が低下するようです。つまり、日光を浴びるということは心の為にも大切で、浴びるタイミングとしては起床直後から約30分までが重要なのです。また、セロトニンは日光浴だけではなく、様々な方法で分泌を促すことができます。その一つとしてリズミカルな運動によって活性化されるという特徴があります。基本的なリズム運動として意識的な呼吸、歩行運動、食事の際の咀嚼などがあり、呼吸に意識を集中させる瞑想が心に良い影響を与える理由の一つとしてこういった理由も考えられます。また、食事もセロトニンの分泌に大きく影響します。その栄養素はトリプトファンという必須アミノ酸の一種です。人間の体内では生成できませんが、納豆などの大豆食品、カツオやマグロの魚類、牛乳やチーズなどの乳製品、またはナッツ類やバナナなどからも摂取できます。また、ビタミンB6、マグネシウム、ナイアシンを含む食品もセロトニン生成に関わります。 西 邦光
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