2020年04.1号
令和 2 年４月７日についに新型コロナウィルスの感染拡大に備える改正特別措置法に基づく緊急事態
宣言が、東京都大阪府をはじめ７都道府県で発令されました。東京都ではすでに感染者数は 1000 人を超
し、全国では 5000 人を超えています（4 月９日現在）。
よく、コロナウィルスに感染すると肺炎を起こし、重篤化して死に至るとニュースなどで報道されて
いますが、実は肺炎だけではなく敗血症も発症し、これがきっかけとなって重症の呼吸不全を起こすの
です（ARDS:急性呼吸窮迫症候群） 。その結果、症状が進むと多臓器不全を起こすので人工呼吸器だけで
は間に合わず、重篤患者は ICU（集中治療室）に入るのです。
そうなるのを防ぐためにはやはり体の免疫力を上げることが最も肝要になってきます。規則正しい生
活とそれに伴い、充分な睡眠時間の確保、そして体を温めることが大事であると以前にお伝えしました
が、今回は更にもう二点、感染症に負けない体づくりのために大切なことをご紹介したいと思います。
① 心肺機能を鍛える
② 体に負担をかけるものを摂取しない
の二点です。まず①について、心肺機能を鍛えるためにはどうすれば良いか？ズバリ運動です。ジムなど
の閉鎖された空間でではなく野外の広々とした場所で 30 分から1 時間ほどのランニングやウォーキング
などを習慣として行い続けることは心肺機能を鍛えるだけではなく、鬱屈としがちな気分をすっきりさ
せる効果もあり、心身両面でそのメリットは大きいです。
次に②の体に負担をかけるものを摂取しないというのは、食品添加物の類もそうですが、ほかにもアレ
ルギーを誘発する可能性のある食品や、サプリメント類、ミネラルウォーターなども気を付けなければ
なりません。ミネラルウォーターも？と思われるかもしれませんが、実は日本人の体はミネラルの代謝
が苦手な場合が多いのです。現代のような栄養価の高い食品が充分にある状況では体のために健康のた
めに何をとれば良いのか？ではなく、消化器官などの内臓に負担をかけずに、ファスティング（断食）を
行うことが大事なのです。かといって何日も断食するのは大変ですので、半日など短いスパンで行うの
が良いです。
個々人で意識を高めて、心肺機能を鍛え、消化器を休ませて一層免疫力をアップさせて、この厳しい時
期を健康に乗り越えていきたいものです。 西 鍼灸院
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