2019年08号
進化とともに変化する免疫システム
体の中には、生物の進化と深く関わった古くからある免疫組織と、新しく進化した免疫組織の二つの免疫システムが備わっています。古くからあるシステムは生物が単純細胞から多細胞へと少しずつ進化を重ねてきた頃、最初のスタートラインで作られました。多細胞生物の初めは身体を覆う皮膚と口から肛門までの腸管だけの生物だったので、皮膚は常に海水を受け、腸に海水等さまざまな有害物質が入ってきたと考えられます。空気を取り入れるエラや食べ物を採り入れる腸管、外界からの異物と接しやすい皮膚などにマクロファージが集まってきます。そこからNK細胞、胸膜外分化T細胞、初期のB細胞のへと進化をとげました。腸管、皮膚、肝臓、外分泌物腺、子宮などで体の中を監視するシステムです。
新しい免疫システムは生物が水中から陸上へ上がって生活するようになってから作られました。エラ呼吸が肺呼吸となり、循環系が発達して血管が出来たため、体の中にほこりなどの異物が入り込む機会も多くなり、新たなる変化を遂げました。エラは退化し、一部分が残ったまま胸腺へと進化し、そこでリンパ球の発展系のT細胞や進化したB細胞が作られるようになりました。胸腺やリンパ節、脾臓で外部からの侵入者に対応して攻撃するシステムです。
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p271.272.273) 西 邦光
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