2017年04号
「早起きは三文の徳」と言いますが、太陽光には格段の健康効果があります。昔から人は、太陽の恩恵を感じ取っていたに違いありません。加齢とともに体内時計のバランスが崩れ、熟睡できない、眠れないなどの睡眠の悩みが生じてきます。朝一番に日差しを浴びると、体内時計がリセットされ、睡眠サイクルを調整するメラトニンの分泌が促進されて、寝付きやすく、すっきり目覚めることが出来るようになります。朝日を浴びることは本来の自律神経のバランスを調えてくれます。また、ほとんどのビタミンは、体内では作り出せませんが、太陽の光を浴びると、体内のコレステロールはビタミンDに生成されます。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨や歯を丈夫に保ち骨折や転倒の予防や、筋肉の収縮や弛緩の動きを素早く調整する働きも持っています。このほか、日向ぼっこの体を芯から温める心地よさは日光の遠赤外線の効果です。体を温めながらミトコンドリアを刺激して活性化してくれます。オゾン層破壊による紫外線到達量の増加が顕著になるにつれて、直射日光の強い紫外線に長時間肌を晒すことの悪影響も取りざたされるようになりました。「光老化」と表現されるように、紫外線によって皮膚のコラーゲンが破壊されシミやシワの原因になったり、皮膚がんや白内障を起こしたりする原因にもなると言われています。1998年には母子手帳からも日光浴が消え、「外気浴」に変わりました。子供のころ、朝の太陽を浴びながら行っていたラジオ体操には実に深い意味があります。朝早くから体の各部位に血液を行きわたらせ活動しやすくする、体を甘やかしがちな夏休みに習慣化させ、副交感神経優位の生活を送らせない、集団で行うことで仲間意識を持たせる、非常に敬服すべき国民運動です。そのおかげで昔は子供たちのトラブルも起きにくかったのかもしれません。太陽の光は、とても気持ちの良い暖かさや様々な健康効果をもたらしてくれます。人間にとっての正常なリズムは日の出とともに起きて、日没とともに休むのが健康そのものと言えるのかもしれません。
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p218、219)
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