2008年 04月号
四月の行事に「潅仏会(かんぶつえ)」がありますが、これは四月八日のお釈迦様の誕生を祝う仏事のことです。釈迦如来がお生まれになったときに天龍が降りてきて香水を釈尊に浴びせたといいます。これに由来した行事が灌仏会(別名:花供養、花祭り)で、一説によると推古天皇の頃からの行事だそうです。「花御堂の中に唯為我独尊の尊像を案置し、千歳茶(あまちゃ)を濯(そそ)がしむ。此濯(そそ)ぎし千歳茶を戴き、墨にすり流し、五大力菩薩と三行書きて、衣類の櫃に入置く時は、衣類の虫喰(むしばみ)の害を防ぐ。また「千早振 卯月八日は吉日よ、かみさけ虫をせいばいぞする。」と書きて家の柱に張る時は、毒虫の害なしとて家々皆是を行ふ。」(『江戸府内絵本風俗往来』より)江戸ではこの日、新茶を煮て仏に供え、卯の花を節分の柊の様に門口に差し、大坂では家毎に竿の先につつじの花を結び付け屋上に立てました。京都では卯の花とつつじを竿の先に結び付け、九輪の塔のようにして家々に立てたそうです。お釈迦様と言えば蓮の花を思い浮かべますが今回は蓮の根、「れんこん」をご紹介します。れんこんはあらゆる部分が薬として用いられます。
花のめしべは強腎に、節は止血に、蓮の実は胃腸を丈夫にして安眠効果、果托は血行改善、茎は母乳の出を良くし、葉と花は暑気あたりの解消に効果があります。新鮮なれんこんを割ったとき、糸を引くような粘着質が見られます。これはムチンという水溶性の糖タンパク質で、鼻腔や胃腸の粘膜を潤して保護しますので花粉症や胃潰瘍にも効果があるとされています。またタンパク質や脂肪などの消化を促し飲みすぎ食べすぎによる胃のもたれを軽減します。そして、れんこんに含まれるビタミンCによって抗酸化作用や粘膜を丈夫にするコラーゲンの合成を助ける作用、血管壁を丈夫にする作用も期待でき、さらにカリウムにより利尿を促進して血圧を下げる効果もあるとされています。
参考文献:「東方栄養新書」 メディカルユーコン社
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