2017年09号
乾布摩擦の刺激にはツボにある枝分かれした感覚神経同士に刺激が伝わり更にその神経から枝分かれしている神経にも刺激が伝わっていく軸索反射や全身の汗腺から汗を出させる体性・内臓反射が関わっています(鍼灸治療を行った際に起こるような反射)。初めは優しく、徐々に刺激を与えていつの時間でも室内で良いのでまずは20分を目標に体全体を擦ってみましょう。私(福田稔先生)は朝起きて軽く体操をすると同時に乾布摩擦を毎日励行しています。毎日、乾布摩擦をしているグループと乾布摩擦をしていないグループとを比較すると乾布摩擦をしているグループでは風邪を引く率や湿疹などが出る率が明らかに低いことや、気管支ぜんそくの子供での比較調査では乾布摩擦をしたグループでは明らかに発作の出る率が少なかったという報告があります。乳幼児の場合は1回に数分くらい手や柔らかい布を使って手足、胸、背中などを、幼児は上半身を裸にして乾いた布で全身を擦りましょう。小学生以上は朝の起床時や夜の入浴時に胸、背中、お腹などを乾布摩擦するように教えましょう。皮膚が清潔で美しくなるだけでなく、自分の腕を動かすエネルギーの消費もあるので、体脂肪の減少や体の引き締め効果も期待できます。中高年の人には体全体の抵抗力を上げることで病気予防の効果、そして腕や肩を毎日動かすことで五十肩予防にも効果があり、お勧めです。
参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p230,231)
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