2010年 05号
5月5日は端午の節句ですね。古代中国では、この日に人々は蘭の湯に浸かり、薬草である菖蒲酒を飲み、その菖蒲で体のけがれを祓って健康と厄除けを願いました。この行事が、後に日本の宮中から鎌倉の武家社会へと拡がります。特に武士は菖蒲を「尚武=武をたっとぶ」とかけて、5月5日を尚武の節目の行事とし、盛んに端午の節句を祝うようになりました。
さて、今回は石原結實先生の水毒に関するお話です⇒1日2リットルの水をとると、血液はサラサラになるといわれ、誰もがどこへ行くにもペットボトルを持ち運んでいます。(中略)これは、日本人の死亡原因の2位と3位を占める病気が心筋梗塞と脳梗塞であるため、血栓を防ぐためには水分をとるようにと、指導されてきたことによります。体の中の水分を調整するのは腎臓の役割ですが、水をたくさん飲むと尿として排出され、飲まないときは尿の量を少なくして水分を保とうとします。腎臓が調整するため体内の水分の量は、実は殆ど変わりません。確かに体にとって水は大切なものですが、とった水を排泄することは更に大事です。私からみると、水を飲み過ぎて排泄が悪いことから病気が多くなっているのです。とりすぎた水分が体の中にたまって体に悪い状態を及ぼしているのです。この状態を東洋医学では水毒といいます。血液中の水分が多くなりすぎると血液全体の量も増えますが、それを送り出すために血圧も高くなり、脳出血が起こることもあります。排泄できない水により体が冷やされるので、くしゃみや鼻水、下痢、偏頭痛、嘔吐などの症状が起こり、アトピー性皮膚炎のような皮膚からの湿疹で、余分な水分の排泄が始まります。血栓や胆石も体が冷えて硬くなって出来るという面もあります。水分には副交感神経を活性化する働きもあるので水をとるとリラックスできるのですが、過剰になると胃酸が薄まって消化不良になることもあるので、程々が大事です。昔以上に塩分をとる量が少なくなり、水分過剰摂取の現代人は、水毒のある人が多いのです。水毒のある人は体を温め水毒の排泄につながる食品を積極的に食べましょう。 参考文献:「非常識の医学書」実業之日本社(p30.31)
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