日本氣鍼法学会会員 西 邦光
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新緑が目に鮮やかな季節となりましたね。5月5日は端午の節句です。この節句の起原は、古代中国に遡ります。古来より中国では、物忌みの月(5月)には厄払いの行事が盛んに行われていました。端午の「端」は文字通り「はじ/最初」の意味で、「午」は「うま」つまり端午とは、五月の最初の午の日に行われるという意味です。午と五の語呂が同じことからこの行事は、やがて5が重なる重五の日、つまり5月5日に大切な厄払いの日として定着します。日本でも奈良・平安時代には五つの節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)が取り入れられ、当時五節句は貴族の間では、それぞれ季節の節目の身のけがれを祓う大切な行事として、よもぎ・菖蒲などの薬草を摘みに野に出たり、悪鬼を退治する為に午から弓矢を射たりしたそうです。(流鏑馬の原型ですね)その中の一つ「端午の節句」が後に「子供の日」となります。
今回はお灸の原料でもある「よもぎ」をご紹介します。よもぎにはクロロフィル(別名:葉緑素)が多く含まれ、抗酸化、浄血、抹消血管拡張、抗アレルギーと多くの作用を示し、更に消臭や殺菌にも役立ちます。また、タンニンというフラボノイドの一種が含まれ、これは脂質の過酸化を抑え、アレルギー反応を抑える作用があります。その他、苦味成分のコリン、アセチルコリンは心臓の機能を正常化し、酸化防止に効果があります。 よもぎの若葉を塩水でもみ洗いし、毛などを除いて水気をよく切ります。熱したフライパンに油をひき、ネギとしょうがを入れて香りが出たらよもぎを加えて軽く炒めます。塩、コショウ、三温糖などを入れて更に一分炒めて、よもぎの炒め物が出来上がります。これは、よもぎの強い抗酸化作用や湿邪を除く効能、気を巡らせる作用により、血液の巡りも良くして春の鬱(うつ)を解消する働きが期待できる一品です。普段から気分が晴れないという方は是非お試しください。 参考文献:「東方栄養新書」 メディカルユーコン社 |