〜月刊 ハリ師の健康話〜

西院長による、月一回更新の健康講座ブログです。



2007年7月号 「食の健康(しそ)」

日本氣鍼法学会会員  西 邦光


仙人掌  7月となり、祇園祭のお囃子が街なかで聞かれる季節となりました。
 祇園祭は八坂神社の神事です。平安時代に疫病退散を願った御霊会に始まりましたが、時代の流れと共に豪華な真夏の祭礼として東京の神田祭、大阪の天神祭とともに日本三大祭の一つとして有名になりました。祇園祭は7/1〜/31の1ヶ月に渡って神事が執り行われます。「祭りが終わった後ではどうしようもない」という意味の「後の祭り」の語源は京都の祇園祭からきており、祇園祭は山鉾巡行までの華やかな前の祭りと、地味な後の祭りに分かれていて、後の祭りを見てもあまり楽しくないことから、後の祭りは“後悔”という意味になりました。祇園祭に対して失礼なことわざですね(笑)
 この祇園祭の時期ごろ旬を迎える野菜に紫蘇(しそ)があります。しそはもともと中国原産で十世紀頃日本に渡来しました。カルシウム、カロチン、ビタミンCに富み、また赤じそは目に良いアントシアニン系色素を含みます。また、ペリルアルデヒドという物質も含まれていますが、これはブドウ球菌と真菌に対する抑制作用や防腐作用が確認されています。そして次に、東洋医学的な効能を挙げますと、しそは体を温め、胃腸の働きを改善してくれます。そのため下痢がちの方に良いとされています。また、気を昇らせて発汗させる作用をもつので、体にむくみがある方や寒気のある風邪の場合などに良いようです。
 また、慢性気管支炎の方などはしそ50g(乾燥させたもの)に干したしょうが5gを足し、水200ccで液量が半分になるまで煎じたものを毎日二回に分けて飲み、10日間程続けるのが良いようです。尚、しその薬効成分は精油にあり、揮発しやすいので加熱時間は出来るだけ短くするのが重要です。