日本氣鍼法学会会員 西 邦光
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暖冬とは言え、寒い日が続きます。風邪が流行する季節ですので、皆さん体調管理は充分に行なってください。それでも「ひいたかな?」と思われたら、是非ご相談ください。意外に思われるかもしれませんが、鍼やお灸は風邪にも効果があります。 さて、前回は「大根」の効用についてお話ししましたが、今回は大根のお話第二弾として、家庭療療法への応用の仕方、つまり調理法について、お話ししようかと思います。 まず、風邪のひきはじめなどに解熱や発汗を目的とする場合に「第一大根湯」が良いとされます。これは、大根おろしおちょこ一杯(3,40cc)にしょうがおろしをその一割ほど加え、そこに醤油をおちょこ一杯半から二杯加え、さらに熱いお番茶を400cc(約二合)を注いで出来上がりです。なお、このような療養目的で調理する場合の調味料は醤油は純正醤油、塩は天然塩(海水から作られ、天日干しされたもの)を使用してください。次にむくみや尿が出にくい場合の利尿促進を目的とする場合は「第二大根湯」が有効です。これは大根おろしおちょこ一杯と湯冷ましおちょこ二杯とを混ぜたものをさっと煮立てて、それに塩を少々(約2%)加えて出来上がりです。 また、透明の鼻水がスルスル出てくるような鼻かぜには大根の薄切り数枚と適当に切った白葱一本をお湯に入れ、少し煮立てて飲むと良いとされてます。薄い透明な痰がよく出る場合には大根3分の1を輪切りにして、青葱の根もとの白い部分6本分としょうが10gを入れて煮立たせたものを茶碗一杯分飲むと良いようです。その他、しもやけややけどには大根の薄切りを当てると効果があります。 大根にはカルシウムの吸収を妨げるシュウ酸は含まれておらず、小魚などと一緒に煮物にすれば、カルシウムが吸収されやすくなりますので、カルシウム不足改善によいでしょう。そして、大根に含まれているでんぷんの消化酵素であるジアスターゼは熱に弱く、損失も早いので、大根おろしは食べる直前におろすのがコツです。 参考文献: 調氣鍼法(日本氣鍼法学会)東方栄養新書 (メディカルユーコン社) |